現代社会と危機管理

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KIYO先生

中学校の昼食時間「15分」の真実

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こんにちは。

 

ブログ47日目です。

 

 

本日は、

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です。

 

 

今日もネタバレアンサーから、

 

学校の昼食時間「15分」の真実

▼①クラス全体で揃えてごちそうさまをしない

▼②昼食時間「15分」はちょうどいい 

 

横浜市の中学校の9割が、

昼食時間「15分」のニュースを

元公立学校教員のKIYO先生が真実を解説↓

 

NHKニュース

昼食時間「15分」が9割 横浜市の中学校

www3.nhk.or.jp

ニュースのポイント↓

「15分」の昼食時間では、楽しく会食し、ゆとりある落ち着いた雰囲気で食事ができないし、食育の重要性から昼食時間の延長を教育委員会が学校に求める。

 

というもの。 まず、自治体や学校によって、日々のタイムスケジュールは多少異なるが、

 

12:00〜12:50 4時間目

12:50〜13:35 昼休み(45分間)

13:35〜14:25 5時間目

 

の時間割をモデルとして解説する。この昼休み45分は子どもたちにとっては、とてもとても大切な時間。子どもたちはこの45分の過ごし方を学校生活の中でかなり重要視しているし、どう過ごせたかが子どもたちの精神状態にかなり大きく影響するので、昼食時間を延ばすか延ばさないかはとても重要で繊細な問題である。この45分間は子どもたちにとってはある種の戦いでもあるのだ。子どものパターンとしては、

 

【子どものパターン】

・1秒でも早くご飯を食べて1秒でも長くグランドで遊びたい子

・普通にご飯を食べた後、教室や図書室等で好きに過ごしたい子

・生徒会や部活などの集まりで、「15分」より早く食べないといけない子

・元々食べるのが遅くて「15分」を超えても食べている子

 

などなど本当に十人十色。そして、学校の昼食形態のパターンとしては、

 

【学校の昼食形態】

A:全校生徒が給食

B:全校生徒が弁当(朝買ったパンなども含む)

C:弁当(朝買ったパンなども含む)持参は教室給食希望者は食堂

 

である。まず、一つ目、

 

▼①クラス全体で揃えてごちそうさまをしない

 

それぞれ食べるスピードが元々違う中で、ある時間を無理やり設定して全体で『ごちそうさま』をしようとするから、ゆっくりしか食べれない子どもや、ゆっくり食べたい子どもが困るのである。また、学校の昼食形態、Cパターンでは、そもそもクラス全体が揃って『いただきます』と『ごちそうさま』はできない。しかも、以前の記事で書いたように、

 

日直さんが前に出て教室中に響き渡る声で、

てーをーあーわーせーてーくーだーさいっ‼️ 

🙏🙏🙏🙏🙏パチッ🙏🙏🙏🙏🙏

い゛た゛だ゛き゛ま゛す゛っ゛っ゛っ゛っ゛っ゛‼️

クラス全員、

『♩い゛た゛だ゛き゛ま゛す゛っ⤴︎♩』 

と、ご飯を食べる前にパチパチ手を鳴らして、みんな怒鳴るような大声を出し、『い゛た゛だ゛き゛ま゛す゛』はとても行儀が悪く、社会人になってもそのような機会はない。以下詳細は過去記事へ↓ 

kiyo-blog1.hatenablog.jp

 という観点からしても、クラス全体で揃えて『いただきます』と『ごちそうさま』をする必要はない。ただのパフォーマンスのような形ではなく、しっかりと心を込めて意味のある『いただきます』と『ごちそうさま』を各自それぞれですればそれでいい。それも食育。A・Bパターンの学校もあるので、みんなで最初の『いただきます』はしてもいいが、大合唱パチパチパンチはやめよう。

 

 

二つ目、

 

▼②昼食時間「15分」はちょうどいい

 

美学でいうと、昼食時間を伸ばして、『昼食自体を「生きた教材」として活用し、学校における食育を推進する』という綺麗な言葉を並べて望ましい昼食指導を徹底して実施できればいいが、わざわざ昼食時間を伸ばして、『THE 食育』という雰囲気を強化したところで、肝心のその指導を受ける側の子どもたちは今更そんな体制でご飯なんか食べることはできない。教師からある程度の声掛けや躾はもちろん継続して昼食指導するが、それ以上のさもたいそうな『THE 食育 the MOVIE』という教育の時間にすることは不可。理想と現実は違う。もちろん理想に近づける努力は必要だが、実態に合わない理想での締め付けは子どもたちへの苦痛へと変わる。

 

その点でいうと、楽しく会食し、ゆとりある落ち着いた雰囲気で食事はできているのでそれで十分ではないか。そして、食べるスピードも違い、早く食べて外で遊びに行きたい子どもたちを、今の「15分」でも教室の中に留めておくのが精一杯な先生もいるのに、これを今更「20分」や「25分」に変えたところで、ルールが破られるだけ。指導が徹底できない先生のクラスの子どもは早く遊びに行けて、指導が徹底できる先生のクラスは時間まで教室にいる。

 

俺たち、私たちだけなんで??

 

となり崩壊するだけ。もちろんテレビ番組の早食い選手権のような食べ方は、教育上、健康医学上よくないので、時間設定は必要。なので恐らく全国的にも「15分」が多いのではないだろうか。「15分」であれば、現実に沿った、それなりに楽しくゆとりある落ち着いた雰囲気で食事もでき、遊びに行きたい子どもたちもなんとかそこまでは我慢できる。また、ゆっくりしか食べることができない子やゆっくり食べたい子も、一斉の『ごちそうさま』がなければ「15分」を超えても、自分らしくゆっくり食べることができてみんなハッピー。

 

Win-Win

 

委員会の気持ちもわかるが、、、 

学校の昼食時間「15分」の真実

▼①クラス全体で揃えてごちそうさまをしない

▼②昼食時間「15分」はちょうどいい

=学校現場の現実にあった昼食指導も可

=学校現場の現実に見合った中での楽しくゆとりある食事もできている

=個々の食事スピードや昼食後のニーズに合った時間

 

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